- 多くの人が漠然と思っていることの一つにこんなイメージがあるようです。外資企業のstudy
processやdecision makingなどの経営スタイルは日本企業より迅速で英断にあふれており、日本企業のような旧態依然とした泥臭さはない、といったようなものです。
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- これは平均的にいえば、ある程度そうなのかもしれませんが実は業種や会社の規模などにもっと大きく影響されます。
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- 例えば米国の巨大製造業などを代表とする、いわゆるOld economyの企業では日本の大企業と同じように、いや日本企業以上にdecision
making processは複雑でまた政治的な面があります。従って戦略決定も決して日本企業より早いものでなく、むしろ遅い場合が多いようです。さらに悪いことに経営陣も3年やそこらのshort
term commitmentしかないわけですから、意志決定はややもすれば遅い上にちぐはぐなものになるということもあるようです。
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- 反対にNew economyにたとえられるIT産業などではかなり斬新で迅速な意志決定がされやすい要素が多く、いわゆるHigh
risk high returnが色濃く出てくるようです。
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- 両者の差はとても大きなものなので、外資を日本企業と比べて云々するよりも、どのような体質の会社で働きたいのか視点で考えた方がいいと思います。
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- さて、ではOld economyとNew economyどちらがいいですかと聞くと、たいていの人がNew
economyと答えます(背景にはそう答えないとNegativeに響くのではという意識があるのでしょう)。それはそれでchallengingでいいことです。ただ両者のpros
& consはよ〜く考えておいた方がいいでしょう。
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- Old economyの企業では(ひとからげにはできませんが)、そういった経営スタイルが古いという部分はありますが大体社員への温情は厚く、long
termで社員の成長を考えてくれる面があります。反面、New economyの経営下では、ただでさえshort
termの利益を追求する欧米の会社ですから、社員もそういった見方をされリスクも大きくなります。逆に認められれば大きなチャンスに恵まれる機会も多いわけです。
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- 人の生き方のスタイルにはいろいろあると思います。私はどっちを選んでもそれはそれでいいんだと思います。
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